終身医療保険
今までの医療保障(入院特約)は定期なので15年後には保障がなくなります。
年を取るほど入院のリスクは高いですから健康なうちに終身の医療保険を買う事にしました。
終身医療保険を選ぶ選択肢として
- 入院日数の限度(1入院と通算)
- 保険料の払込は短期払いか終身払いか
- 初期入院からの保障か
- 解約返戻金の有り・無し
があると思います。
もちろん終身の保障ですから経営の安全そうな会社を選ばなければなりません。
入院日数の限度(1入院と通算)
これには1入院日数と通算日数の限度があります。
30日、60日の短期型から長いものでは1000日を越えるもの、実質無制限のような商品もあります。
最近の入院日数は病院側の都合でどんどん短縮されて120日もあれば、ほとんどの入院がカバーされるそうです。
1入院30日や60日の商品は、なるほど合理的ですが、1入院60日だと日額5千円で30万円+手術代、1万円の保障でも60万+手術代です。
これだと貯蓄でまかなえそうな気がします。
私が本当に心配なのは長期入院、または長期にわたって入退院を繰り返すことです。
可能性は低いですが万一夫がそうなったら・・・。
180日以内の同じ病気による入院は1入院と数えられますから、60日で支払いが打ち切られるものは不安です。
夫はサラリーマンですので当初は有給が使えるでしょうし、その後は傷病手当金が給与の6割、1年6ヶ月もらえますし、もし障害が残れば障害年金が出ます。
私が働くことで生活は出来そうですが 病院代は医療保険で手当てしておきたいと思いました。
高額療養制度を考慮して日額5千円(60歳までは共済でプラス3000円~1500円)、
1入院、通算とも730日にしました。
余裕があれば、終身医療保険にプラスして短期入院タイプのものを組み合わせたり、自宅療養の場合にお金が必要なら、1入院60~120日型プラス所得補償保険に入るのも合理的かと思います。
保険料の払込は短期払いか終身払いか
終身医療保険は保険料を、例えば60才などで払い終える短期払いと、保険に入っている間ずーっと払いつづける終身払いがあります。
安い保険料だと年金暮らしになっても払えるでしょうが、たとえ安くても老後まで保険料の出費を持ち越したくない、という気がします。
ですので出来るだけ短期間で払ってしまうことにしました。
終身払いのものは保険料が安いですが、ある年齢(おおむね75歳位)で短期払いのものと保険料の累計額が逆転します。
当座の保険料の支払いを抑えたい、長生きはしない、あるいは数千円の保険料は負担に感じない、というのなら終身払いが得ですが・・・。
初期入院からの保障か
今は短期入院、それも一泊二日の入院から保障する保険が主流です。
入院4日で日額1万円だと4万円、お医者さんに書いてもらう診断書代を引くと3万円は貰えそうですが・・・。
私が心配なのは長期にわたる入院ですので、特に一泊二日からの保障は気にしませんでした。
また夫が契約した終身医療保険は一切特約の無いシンプルなものですが、これに初期入院特約もつけようと思えばつけられました。
でも特約をつけると少し高くなるので その分貯蓄にまわした方が良いと思いました。(手術給付金は免責4日でも出ますが、商品よっては入院を伴わないと出ないものもあります)
余裕があれば1泊2日から給付される短期型をもう一本組み合わせるのも良いと思います。
また、手術給付額は多くの場合、入院日額の何倍かが支払われますから、入院日額を多くすれば短期入院なら当然多く給付されます。
これからも入院日数は減らされる傾向、60日で大丈夫、と思う方は入院日額を増やすのも良いかもしれません。
何にどれくらい備えたいか、人それぞれだと思います。
解約返戻金の有り・無し
今回一番こだわったのは実はこれです。
解約返戻金を無くして保険料を安くしたという終身医療保険が多いですが、解約返戻金は、保険料の短期払いだと有り、(無い商品もあります)、終身払いだと無いものが多いようです。(いわゆる掛捨て)
※解約返戻金はボーナスや祝金といったものとは違います。念の為。
「終身の医療保険を解約することがあるのか?」とCMでおなじみの某外資系営業マンの方に言われましたが、私はあると思います。
ケガや病気で入院することって人生で何回あるかわかりませんが、もしかしたらウチの夫は一度も無いかもしれません。
でも年をとったら介護入院はするかもしれません。(実は夫の家系の場合、この方が確率が高いと思っています)
これには医療保険からは保険金は出ません。
それなら解約して解約返戻金を貰い、有効に役立てたいと思いました。
それまで病気やケガで入院して保険金を受け取っていたとしても解約返戻金が減ることはありません。(減る商品もあります)
解約返戻金のある終身医療保険は保険料が高いですが、掛捨て、あるいは解約返戻金の出ないタイプと比べて、べらぼうに高いという訳ではありません。
むしろ解約返戻金の出ないタイプのものは、もっと保険料を安くしてもよいのでは?と思いました。
解約返戻金で注意する点は、保険会社の解約返戻金の扱い方です。
死亡すると解約返戻金が出ないところと、死亡保険金=解約返戻金のところがあります。
出来るだけ短期払いの全期前納にすると70才でも解約返戻金が100%を越えるところもあり、悩みましたが(そこは死亡すると解約返戻金は無し) 結局、死亡保険金=解約返戻金のところにしました。
それでも70才時で9割弱、85才時で8割弱ほどあります。解約しないでそのまま死亡しても葬式代の足しになると思い、決めました。
終身がん保険
健康保険の効かない治療の可能性もあるがんの治療費には、やはり年齢的なこともあり、終身のがん保険に入っておくと安心と思いました。
終身がん保険を選ぶ選択肢は
- 上皮内がん等の初期がんも支払い対象か
- 診断給付金は1回か複数回か
- 通院、その他の特約を付けるか付けないか
- 保険料の払込は短期払いか終身払いか
- 解約返戻金の有り・無し
があると思います。
もちろん終身の保障ですから経営の安全そうな会社を選ばなければなりません。
また、終身ではなく定期ですが、かかった治療費を支払ってくれる実費補償のがん保険もあります。
この保険は保障内容、サービスが非常に良くて迷ったのですが、定期的に保険料が上がっていくので、すーっと保険料を払っていくのも キツそうなので結局やめました。
上皮内がん等の初期がんも支払い対象か
最近のがん保険は初期のがん、上皮内がんも支払い対象ですが、私が昔、加入していたがん保険は対象ではありませんでした。
また年を取ってからも保障内容が変わらないか要チェックです。
診断給付金(治療給付金)は1回か複数回か
がんと診断されたら支払われる給付金です。
これが1回のみのところ、2年経ったら何度でも、というところがあります。
がんになった後の再発率は2年以内が多いそうですが、やはり再発の不安は残りますので複数回支払いのところが安心ではあります。
ただし診断給付金の支払われ方は保険会社によって違います。
- 入院の有無に関らず、がんと診断・確定したら給付
- がんと診断され治療を開始したら給付
- がんと診断され治療の目的で入院したら給付(複数回支払い)
と保険会社によって違いますか、支払要件を必ずチェックしましょう。
通院、その他の特約を付けるか付けないか
がんの治療は通院することも多いでしょうが、いろいろな特約は保険料が上がります。
そこで使い道自由の診断給付金の保障を厚くして、出来るだけ保険料を抑える方向にしました。
保険料の払込は短期払いか終身払いか
短期払いは毎月の保険料が高く終身払いは安いですが、これも終身医療保険と同じで、ある年齢で累計額が逆転します。
私の母は終身払いのがん保険に加入していますが、契約年齢が高かった為、7千円位(掛捨て)毎月払っているそうです。
負担に感じているけれども 解約した後にがんになったらイヤなので止めるに止められず、10年位経過、既に84万円・・・。
また、がんになったら保険料支払い免除のもの、夫婦型で夫が死亡すると保険料支払い免除で妻の保障は継続、というものもあります。
解約返戻金の有り・無し
短期払い・終身払い、どちらも解約返戻金が有るものと、無いものがあります。
私が昔、会社勤めしていた頃に入っていたがん保険は、がん保険では有名な某外資系の会社の商品でしたが、結婚した頃に解約してしまいました。
保険料はすごく安かったですが・・・。
掛捨てだと思い込んでいたため解約返戻金があって意外でした。(現在その会社のHPで試算できるがん保険は解約返戻金の無いタイプです。有りタイプも問い合わせで可能。)
結局、保障内容を自分で設計できる会社で、あらゆるがんを保障・入院給付金1万円無制限・診断給付金100万円複数回(治療の目的で入院した場合)、という保障内容にしました。
保険料の払込は3年払いの全期前納にしました。
そうすると解約返戻金は60才まで90~100%あり、75才でも80%以上あるので、この先、良いがん保険が発売されたり、 がん保険はもう要らないと思ったり、がん以外で死にそうになったら解約して有効に使おうと思ってます。
解約する間もなく死んだら損ですが・・・。
保険の保障内容まとめ
変更前の保障内容
終身保険300万円
定期保険2200万円が15年
日額5千円の入院保障が15年
保険料は年払で約18.5万円。
このうち、無事15年後を迎えると掛捨てたお金は約227万円です。
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変更後の保障内容
終身保険1000万円
定期保険1600万円から徐々に400万まで減額60才まで
日額5千円の入院保障が終身(60才までは8千円~6千5百円)
がんになって入院した場合、さらに
一時金100万円(複数回)日額1万円(無制限)の保障が終身
今後の保険料の払込は医療保険と定期保険(共済と家計保障)のみで、年払いに換算すると約22万円です。(医療保険は55才払込、余裕が出来れば前納予定、共済は途中で半減予定。)
男性の平均寿命で死亡したとすると掛捨てになるお金は、医療保険は約27.5万円、定期保険は約63万円、がん保険が解約できたとすると、約16.5万円、合計約107万円です。
ちなみに終身保険1000万円は教育費として一部解約する予定でいますが、もしも解約しないで60才迄そのまま置いておくと、110万円ほど増えます。 (つまり掛捨ては実質ゼロ!)そのまま置いておくと、さらに増えます。(保険会社が破綻さえしなければ。)
保険で貯蓄しようと思っているわけではありませんが、今回の見直しは掛捨ての少ない保険の掛け方になりました。
またそれぞれの保険は、すべて単体の保険です。 将来見直して解約する時も、特約部分が無いので主契約の解約のために何かの保障が無くなるということがありません。
保険を選ぶ時は、たくさんの商品があって迷うと思いますが、まず商品自体よりも自分が欲しい保障内容を決めてから 商品の検討をするほうが良いと思います。
私は途中、パンフレットに埋もれてギブアップしそうになりました。
またFPさんに相談するのも良いと思います。
ただ保険会社も代理店も保険募集人も商売ですから、儲かる保険商品をすすめるてくるのが当たり前です。
複数の保険会社を扱う代理店さんにも、特定の商品をすすめる傾向があるようですから、自分の考えをしっかり持って相談しましょう。
わからない事はとことん聞くこと、見積りも何度でも遠慮せず出してもらいましょう。
いざ保険を使う事態になった時、連絡してお世話になるのも保険屋さんです。
信頼できて相性の良い保険屋さんを見つけるのが大事でしょう。