電力自由化、我が家でも検討しました
10年前の我が家の電気代は月平均5千円弱でした。
この頃は、子どもも小学生で、家族一緒の部屋で過ごしていました。
冬の暖房は石油ファンヒーターを使っていましたし、エアコンも1台のみで、主に梅雨の間の除湿と夏の冷房に使うだけでした。
が、しかし今は子ども達は大学生、自分の部屋で過ごすことが多く、エアコンも2台に増えました。
冬の暖房はエアコン、こたつ、パネルヒーター2台。パソコンも家族が各自所有し、稼働時間も長いです。
現在の月平均の電気代は10年前の2倍の1万円程になりました。
こればかりは、私ひとりで節電しても限りがあります。無理に節電を強要して家族の雰囲気が険悪になるのも嫌ですしね。
ということで電力自由化で少しでも電気料金が安くなるなら、と思いシミュレーションしてみました。
ただ、電力自由化について多少疑問に思ったこともあったので自分なりに調べてみました。
電力自由化、素朴な疑問
電気の質は変わるのか
変わりません。各電力会社で発電された電力は一旦集められ、各家庭に送電される仕組みなので、電気の質は変わりません。
マンション住まいでも乗換できるか
電力を一括購入しているマンション以外は基本的に乗換できます。
賃貸でも住民が契約者であれば、大家さんに報告しなくても大丈夫。
契約や解約に料金が発生するのか
契約時は事務手数料が必要な会社もありますが、基本的に無料。
スマートメーター(通信機能を備えた新しい電力計)の設置も工事費用もかかりません。
解約時は契約期間満了の前に解約すると違約金が発生するプランがあります。
違約金無しで解約できる期間はプランによって違うので、確認が必要です。
引越しの場合は契約期間満了前でも違約金がかからないプランが多いです。
電力会社が十分に発電できなくなったら電気が止まるのか
止まりません。契約している会社が、何らかのトラブルで発電できなくなっても他の会社が必要分を補う体制が設けられています。
電力会社が倒産したら電気が止まるのか
止まりません。地域の電力会社の経過措置プランが自動的に適用されます。その後、好きな電力会社を選べるようになっています。
どうやって乗り換えるのか、手続きは面倒か
希望する電力会社にWebや窓口で申し込むだけ。
これまでの電力会社への解約手続き、スマートメーター設置の手配もやってもらえます。
なお、申込には1月以降の検針票「電気ご使用量のお知らせ」に記載してある「お客様番号」と「供給地点特定番号」が必要です。
比較サイトでシミュレーション
以下の2つの比較サイトでシミュレーションしました。
シミュレーションに必要なデータは、検針票「電気ご使用量のお知らせ」が出来れば過去1年分あると良いです。
なくても、家計簿をつけている方は、過去1年分の電気代がわかれば大丈夫ですし、口座引き落としやクレジットカード払いの方は履歴でわかると思います。
用意するのが面倒、という方はひと月分の使用量(または電気代)で推測して自動で年間の使用量が計算できるようになっています。
でも正確にシミュレーションしたければ年間の使用量(または電気代)のデータがあった方がベターです。
それぞれ住まいの郵便番号、今の電力会社の契約内容(契約種別・契約容量)、今の電気の使用量(または電気代)、世帯人数などを入力していけば、簡単に各社のプランと1年間の節約額が一覧表となって出てきます。
どちらのサイトもひと月の電気の使用量(または電気代)によって年間の使用量を推測するようになっていますが、これでは正確な年間使用量はでません。
価格.comは1月~12月の電気の使用量(または電気代)を入力できる欄があるので、より正確な計算ができるようになっています。
エネチェンジは月々の使用料を入力できないので年間使用量が近くなるように、ひと月の使用量を何回か入力し直してシミュレーションしました。
HTBエナジー株式会社に申し込み
ウチの場合、選ぶポイントは
- 契約解除料がかからないほうが良い
- 他のサービス(携帯やケーブルテレビなど)と抱き合わせになったものは避けたい
の2点です。
結局、毎月の電気代が5%オフになるHTBエナジー株式会社に申し込みました。
どちらの比較サイトでも、年間6000円くらい安くなるシミュレーション結果です。
HTBエナジーは旅行会社のH.I.Sが親会社で、再生可能エネルギーやクリーンエネルギーを主体に電力を供給する会社です。
契約アンペア数に関わらず、既存電力会社の電気料金より5%割引を保障しています。
電力供給開始日より1年未満の解約の場合、9,720円(税込)の契約解除料がかかりますが、1年経過後はかかりません。
2017年4月にはガスも自由化しますし、今後、よりお得な事業者やプランが出るかもしれませんので、またその時見直すつもりです。
また、実際に電気代が安くなったのかレポートしていきたいと思います。